父の認知症が始まった。#41

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パンドラの箱。


父は、典型的な「昭和の男」である。



不器用でシャイだが、人情深くもあり、
家族サービスも怠らず、定年まで勤め上げた真面目な人である。


が、一方で、亭主関白で家事は一切しない。
いつも母に威張り散らしていたな。


手をあげることは、決してなかったが、
怒鳴っていた父の姿は、今でも鮮明に覚えている。


母がひとり、陰で泣いているのを見たこともある。
優しくて働き者の母が、酷く哀しく見えたな。


なんだか、急に、パンドラの箱を開けちまったみたい。
掘り起こさないようにしていた記憶が、無遠慮に顔を出したようだ。










そうだ。


アタシは、幼い頃、父が嫌いだった。




本日のまこメシ。


昭和時代の奥様たち。


本当に、お疲れ様です。

【今の時代も大変なのは変わらない?の晩酌のまこメシ。】
・ガーリックシュリンプ
・ピザトースト
・漬物(きゅうり/べったら漬け)
・ビール





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あれから母は事故で亡くなり、今では父も一人暮らし。
自分で何でも家事をするようになったんだ。


「家事って大変。お母さんには苦労かけたな」なんて云う事もあるし、
父も年齢を重ね、本当に丸くなったと思う。


アタシも、独立してからは、親の有難みを身に染みて感じるようになり、
実家に帰省した際に、父と一緒にする晩酌することが、愉しみの一つでもあるんだ。


幼い頃、父のことが嫌いだったことなど、忘れていたんだ。





が、もしも、
もしもだよ。


今後、父の認知症が進み、
前頭葉の機能低下により、感情のコントロールが出来なくなってしまったら、


父は、母にしていたように、
アタシに怒鳴り散らすようになるのかな?





だけど、アタシが本当に心配なのは、父の感情のコントロールの方じゃない。


アタシの中に、「幼い頃、父が嫌いだった」という気持ちの種があることだ。


そんな感情を抱えながら、いつか、自分が父の介護をすることが出来るのだろうか?






まだ、何も起こってすらいないのに。


何だか、そんなことまで考えちまう、今日この頃である。


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