父の認知症が始まった。#29

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立っている者は親でも使え。


数年前、アタシの姉は、義理の両親(旦那さんの父母)を立て続けに看取った。
二人とも、程度の違いさえあるが、認知症だったそうだ。


最近、姉は、こんな事をポツリ云っていた。

「私が過保護にしたから、義理の両親はボケちゃったんだ」

「家事とか、もっとやって貰えば良かった。何でもしてあげた私のせいだ」




違うよ。
姉は悪くない。


姉は、優しくて、愛情深いだけだ。



しかし。
姉の言葉には、重要なヒントも隠されていた。


過度なサポートで本人の考えるチカラを衰えさせてはいけない。
自分で考えて行動できるよう、手助けの加減を調整することも必要かもしれないな。






そうか。
ここは、グッと、鬼娘になって。


















「お父さーん。お風呂、洗っといてぇー!」


「お皿もねー!」



本日のまこメシ。


立っている者は、


親でも使え。


【まだ暑い、麺しか喰えんの本日のまこメシ。】
・冷やし中華
・桃
・豆乳







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アタシの父は、いまだ一人暮らしをしている。
現状、自分で出来ることは、何でもやって貰うようにしているんだ。


勿論、車の運転免許証は返還したし、
大きな買い物や契約には、サポートもしている。


だけど、
日常の買い物や、行動は制限していない。


自分で考えることが少なくなると、脳の働きが低下し、
認知症が進行しやすくなるかもしれないしな。



確かに、ちょっとした事でも、時間がかかるようになってきた。
忙しい時なんて、こちらがイライラしちまうこともあるよな。


だけど、これは無理だと、決めつけてはいけない。
父が脳を使う機会を奪ってはいけないんだ。





取り上げるのではなく、


見守っていきたいんだ。


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