お呼びでない?
(第120柱『寒川神社に呼ばれた』① はこちら。)
寒川神社の真骨頂は、
「ご祈祷を受けた人のみ入れる庭園」の存在である。
神嶽山(かんたけやま)神苑。
本殿の奥に位置する御神域で、かつては禁足地だったが、
2009年に満を持して開苑されたそうだ。
威厳たっぷりな「外門」から、一歩、足を踏み入れた瞬間、すぐに分かった。
神域……。
こっちが本丸じゃねーか!
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3641-800x450.jpg)
神苑は「真・行・草」の世界観を表現しており、
神の聖域とする「真」
神と人を結ぶ「行」
人間が暮らす「草」
という3つの領域で構成されている。
順路に従い、まずは、神の聖域とする「真」の領域へ。
茅葺き屋根の美しい手水舎の奥には、
寒川神社の起源に関わりがあるとされる「難波の小池」があり、
今もなお、御神水がこんこんと湧き出ている。
撮影禁止のため、写真はないが、
なるほど、冷たく張り詰めた空気は、全ての邪気を祓ってくれるかのようだ。
万物の命の源である水がここにある。
ここ、好き。
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3644-800x450.jpg)
静かな気持ちで、緑に包まれた道をひたひたと進んで行くと、
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3645-800x1422.jpg)
ねぇ、絶対、奥になんかあるよね?
誰かいるよね?
と、心が騒(ざわ)めき始めた。
そして。
やっぱり、あった!
いや、いた?
裏参拝所。
本殿の真裏にあたり、
神嶽山(かんたけやま)を通して、大明神を裏から参拝出来る場所である。
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3677-800x1422.jpg)
「表」とは違い、
煌(きら)びやかに祀(まつ)ってあるわけでもなく。
何だか、ちょっと怖い雰囲気もあるし、
しばし観察していたけれど、気付かず通り過ぎちゃう人もいるんだな。
だけど、むしろ、アタシにとっては、チャンス。
今日は空いていて、裏参拝所からなら、神様を独り占めだ。
で。
思い切って、神様に話しかけてみた。
「先ほど、本殿で参拝とご祈祷もさせていただきました」
「後で、おみくじを引くので、お言葉をくださーい!」
すると。
優しい風が吹いた。
温かくて、柔らかくて、若い風。
以前に、赤坂氷川神社で受けた「突風」とは全く違うんだ。
(詳細は、第116柱 『パワースポット・赤坂氷川神社』を参照)
あれ?
若い風?
お爺ちゃんとお婆ちゃんの神様じゃないの?
寒川神社は、
寒川比古命(さむかわひこのみこと)と
寒川比女命(さむかわひめのみこと)の
「二柱の神様」を祀り、
約1600年もの歴史がある筈なのだが。
何故だろう?
男でも女でもなく、とにかく若くて優しい神様を感じる。
皆の為に奔走していて、忙しいのかな?
一人でいるみたい。
何だか、そう感じたんだ。
あれ?
もしかして、アタシ、相当な検討違い?
お呼びでない?
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3648-800x450.jpg)
さて、次は。
厳粛な「真」の世界から、俗世である「草」の世界へ。
内門をくぐり、神の領域から人の領域へと進む。
俗世なんて、毎日、生活している世界だけど。
何だか、ワクワクしちまうな。
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3653-800x450.jpg)
八氣の泉(はっけのいずみ)は、なんと美しいことか!
ここからも湧き水が流れ出ているそうで、なんとも清々しい氣が漂う。
俗世って、こんなに素晴らしいトコロでしたっけ?
「八氣の泉」を見渡せる茶屋「和楽亭」もある。
お抹茶とお菓子がいただけるそうだが、今回はパス。
綺麗な水と澄んだ空気で、既に、満たされているからな。
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3668-800x450.jpg)
本日のまこメシ。
ご祈祷後にいただいた、
お神酒(おみき)・ご神供(ごしんく)・お箸(おはし)で晩酌。
【ありがたく「いっただきまーす」の今宵の晩酌のまこメシ。】
・お神酒
・ご神供
・焼き鳥
・山芋のわさび和え
・オイキムチ
・紅白かまぼこ
・冷奴
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_3708-800x450.jpg)
おみくじ
帰りに、おみくじを引いた。
神様からの「お言葉」をいただくんだ。
吉。
運気のめぐりよし。
忙しくも有意義な日々。
うん。
また、明日から、頑張れそうだ。
最初は、「行きたくない」「呼ばんといて」と思っていた寒川神社訪問ではあったが。
結局、凄く楽しかったし、良い経験をさせて貰ったな。
キミも。
寒川神社で、心洗われてみないか?
おまけ。
御祭神の寒川比古命、寒川比女命のことが、気になったので。
家に帰って、ちょっと調べてみたんだ。
一体、どんな神様なんだろう?
結論から云うと、所説あり、詳細は不明。
古事記や日本書記には記述がなく、謎に満ちた神様みたいだな。
だけど、一つ分かったのは、
寒川比古命、寒川比女命は、一対の男女神からなり、
二人で寒川大明神と呼ばれているんだって。
なるほど。
それで、裏参拝所で風が吹いた時に、
「この神様、一人でいるみたい」と感じたんだな。
納得。
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