インバウンド価格。
桜が満開の上野公園を散歩。
今年も、沢山の外国人が訪れていた。
円安の影響もあるのだろう。
巷(ちまた)では、インバウンド(外国人旅行客)向けに1万円超えの海鮮丼が登場したり、
1泊10万円超えの部屋が、連日、満室なんだとさ。
日本人は、「ぼったくり」と眉をひそめる方もいるだろうが、
外国人は、「自国よりも安い」と喜んでくれているそうだ。
そう、これ。
昔、海外旅行に行ったことのある日本人なら、感慨深いんじゃないかな。
立場が、完全に入れ替わったんだ。
日本人は、もはや金持ちではないんだ。
昔、東南アジアを旅した時に、
友人は、「ぼったくり」をしてくる地元の人に、憤怒していた。
が、アタシは、受け取った商品やサービスが、
日本円で換算し非常に安いと感じれば、気持ちよく支払っていたんだ。
しかし、友人は、
レストランでも、二重価格を暴き、
日本語メニューを突っ返し、
読めもしない現地語メニューを指差し確認で注文し、
「こりゃあ、いったい、なんだ?」というモノが運ばれてきたことがある。
まぁ、それはそれで、面白かったけどな。
価値観の違い。
これは、個々の考えがあるからしょうがない。
だけど、「全て、地元民と等しく扱え」と怒り狂う友人は、
しっかり者だと思う反面、アタシは少し怖かったんだ。
批判覚悟で云うが。
アタシは、インバウンド価格は、賛成なんだ。
お金の価値なんて、人それぞれ。
その人が「それに見合うだけの価値がある」と思えば、支払ったっていいじゃないか。
勿論、この日本でだって、
「インバウンド価格」賛成、あっぱれ「二重価格」である。
そして、海外旅行客のお陰で、日本中が潤ったら、
是非、アタシたちの給料も上げて欲しいものである。
本日のまこメシ。
上野公園散歩と。
不忍池の近くにある『つる瀬』の豆大福はいつもセット。
【1個220円の価値はあるのだよのおやつのまこメシ。】
・『つる瀬』の豆大福
・お茶
現在(いま)。
あの友人は、「外国人旅行客を、日本の地元民と等しく扱うべきだ」と憤怒しているだろうか?
それは、わからない。
だって。
こんなに価値観が違う人とは、もう、会っていないからだ。
いつか、立場は変わる。
子は、いつか親に。
親は、いつか子に従わなくてはらない日もやって来る。
何も出来なかった後輩が上司に。
昨日の敵は、今日の友に。
あんなに好きだと云ってくれたあの人さえも、
いつの間にか、こちらの片思いになることさえある。
立場なんて、いつか変わる。
立場が変われば、視点も変わる。
それぞれの立場で、見える景色が違うのは当然のことだ。
どうせなら。
両方の立場を、
柔軟な姿勢で体験し、
お互いを理解し合えたら、
素晴らしいと思うのだけれどな。
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