マレーシア紀行③

マレーシア紀行
※ アフィリエイト広告を利用しております
※ アフィリエイト広告を利用しています

酒と波と太陽と


ランカウイ島、滞在二日目。
悪夢のような昨日を忘れるため、太陽に大きく手を伸ばす。


朝食は、新鮮フルーツを山盛り食べた。
日中は、椰子の下、海を眺めながら、波の音をBGMにビールで乾杯。
昼寝の後は、ホテルのプールで優雅に過ごす。


灼熱の太陽が身を焦がす。
焼けた素肌は、夏の烙印だ。


夕暮れは、オン・ザ・ビーチのレストラン&バーで、夏色カクテルも、また素敵。
サマードレスに着替えたら、お洒落な雑貨店を散策。
意外と本気なタイ料理にも舌鼓。


食後は、ほろ酔い気分で、極上スパへ。
スパにありがち、紙パンツに半尻プレイはご愛嬌。
これぞ、リゾート、ナイスです!


それらに加え、この島には、人の優しさ、微笑みがある。
もいっちょ、ホントに、ナイスです!


ところで、ランカウイの名物といえば「GAMAT(ガマ)の油」。
カエルかと思えば、さにあらず。
その正体は、ナマコである。
ランカウイでは、ガマの油は一家に1つの常備薬らしい。


お土産用には「ガマ石鹸」が有名だ。
パッケージにバティックの布を使い、見た目もキュートで、肌に優しく、懐にも優しいスグレモノである。


しっかし、マナコの油がこんなに凄いとは……。


アタシの脂(あぶら)も、いつか、役立つ日が来るに違いない。

カクテル越しのアンダマン海。天国。


ブラッド・サンデー(血の日曜日)


ランカウイ島、滞在三日目。
朝からビーチに繰り出そう。


アンダマン海の波は、意外と荒い。
その美しい響きとは裏腹に、荒々しい力強さを隠し持っている。


悩殺水着で、波打ち際。
内股、腰引けでビビるアタシ。
アリサが「チキン!」とニヤリ嗤う。


くっそ。
負けてはいられない。


ポロリ覚悟で、果敢に海の中へ。
キリリ縛り上げたポニーテールは、日本が誇る「サムライ」の証なのだ。


波に斬りかかるサムライ。
すぐに荒波に呑み込まれ、波打ち際に引き戻された。


気づくと、左足が血だらけ。
名誉の負傷である。


ガッツポーツで戻ったアタシに、またもやアリサがニヤリ。
「落ち武者!」

気付くと、荒波の一撃に耐え切れず、ちょんまげはボロボロ、
水着の中には砂と貝殻、頭に海藻まで乗っている。


マレーシアの皆様、信じてください。
真のサムライは、こんなもんじゃない。


無念。

つづく

コメント