なんでもない日常 あの頃のアタシは。 あの頃のアタシは。 あの頃のアタシは。ある仕事で初めてプロデューサーを任されて、鼻息荒く、とにかく一生懸命だった。 だけど、経験も、才能もない、ただの未熟者で、結果、泣かず飛ばずの有り様で。 打ち上げもない帰り道。深々と頭を下げ、スタッフ達... 2022.12.01 なんでもない日常まこメシ。
スピリチュアル 第69柱 『悪魔が上司になるなんて』 悪魔が上司になるなんて。 男は、常に危険な存在だった。(男については、第68柱『そして悪魔がやって来た』を参照) 上層部の人間には、媚び諂(へつら)うが。弱い立場の人間には、徹底的に、威張り散らす。 ゴツゴツとした厳(いか)つい身体。威勢の... 2022.10.12 スピリチュアル
スピリチュアル 第68柱 『そして悪魔がやって来た』 そして悪魔がやって来た。 その男は。最初は、全く存在感のない男だった。 50代男性、ある大手会社からの出向者である。出向者には、2種類いるようで、適材適所に配置され本領発揮する人と、会社としては不要な人材だけれど、クビにも出来ないのでと、関... 2022.10.04 スピリチュアル
スピリチュアル 第44柱 私のあねご神様『ALIVE or DEAD』 サバイバル。 「ほら。どんどん呑みなさい」 口をつけたばかりのまこのグラスに、更に、ワインを流し込む花子先輩。呑ませ上手、注(つ)ぎ上手。自身もぐいぐいと呑み進めながら、何だか凄く嬉しそうだ。 花子先輩がご機嫌なのは、何よりなのだが……。 ... 2022.03.31 スピリチュアル
スピリチュアル 第43柱 私のあねご神様『一匹狼』 一匹狼。 「いつまでランチしてんの? 他の人が出かけられないでしょ!」 ほーーーい。スミマセンでしたぁ。 女帝・花子先輩に一喝され、ランチから戻った女性陣たちが、散り散りに逃げ惑っている。仁王立ちの花子先輩。よく見る光景だ。 花子先輩は、長... 2022.03.29 スピリチュアル
スピリチュアル 第42柱 私のおじさん神様『DEEPな予感』 DEEPな予感。 もう一度、映画界に就職すると心に決めてから、半年後。まこは、今、映画業界の片隅で働いている。引き寄せの法則は、偉大なり! 働き始めたのは、映画の団体。映画界の仕組みを整えたり、業界全体を後方支援する会社で、映画界のVIP達... 2022.03.27 スピリチュアル
スピリチュアル 第41柱 私のもこり神様『スタンバイ』 スタンバイ。 事務所が事実上の解散となり、突然の無職となった。 当時32歳、独身。彼氏なし。貯金なし。仕事なし。うー。哀れの極みである。 子供の頃は、32歳って、もっとずっと「大人」だと思ってた。多くの知識、多くの経験。何でも出来て、色んな... 2021.11.20 スピリチュアル
スピリチュアル 第39柱 私のもこり神様『二人のおんな』 二人のおんな。 二人の女性が、小さなテーブルを挟み、静かに顔を突き合わせている。最近、体調の芳しくない監督について、今後の相談をしているのだ。 一人は監督の奥様。スラリとした和美人。監督が劇映画を撮れない時代は、彼女が家計を支え続けた才女で... 2021.11.16 スピリチュアル
スピリチュアル 第38柱 私のおじさん神様『別れの予感』 別れの予感。 監督の部屋から、怪しげな「喘ぎ声」が聞こえてくる。大きくなったり、小さくなったり。事務所のスタッフたちは、壁から筒抜けのその「声」に、いつものようにニンマリと顔を見合わせる。 声の正体は、わかっている。監督が映画のDVD鑑賞を... 2021.11.14 スピリチュアル
スピリチュアル 第35柱 『足音の違い』 足音の違い。 この制作会社は、社員以外にも、数多くの方が出入りしている。カメラマンさん、音響さん、美術さん、スクリプターさん、配給会社さん、時には、出演俳優さんなど、多種多彩である。中でも、監督の右腕ともいえる男性2名は、プロデューサー・ガ... 2021.11.08 スピリチュアル