第49柱 『男の事情』

スピリチュアル
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運命の女。


「男は結婚した後に、運命の女に出逢うものなんだ」


少し芝居かかった声で、50代・Aさんが語り出す。
周囲の男性陣が、皆、一様に「うん、うん」と頷いているのが、やけに可笑しい。


今日は、会社の飲み会で、
アタシ以外は、6名中5名が既婚男性である。


お酒も回り、宴もたけなわ。
日頃は愛妻家を装っている?男性陣が、皆、Aさんの演説に酔いしれている。


「不思議だよね? 女房と出逢った時は『この女しかいない』と思ってプロポーズしたんだ。だけど、男ってヤツは、その後で、運命の女に出逢っちまうもんなんだ」


いつもより生き生きとした様子で、語り続けるAさん。
仕事も、そのくらい、情熱的にやって欲しいものである。



30代・Bさんも後に続く。

「もう昔の話なんだけどね。結婚してから出逢った20歳のバイトの女の子が、俺の事、好きって云ってくれてさ」


にやにやが止まらないBさん。
魂ごと、どこかに連れ去られてしまったように見える。



40代・Cさんに至っては。

「飲み屋のママが、俺に惚れてるんだよ。これがイイ女でさ~」

ん? これは、お金の匂いがするぞ!





皆さん、三者三様の「運命の女」をお持ちのようで。
で、その「運命の女」とは、その後、どうなったんですか?


Aさん 「え? あ、うーん。いや、子供もいるし……」

Bさん 「だって、しょうがないじゃないかー。あっちが好きって云うんだから」

Cさん 「イイ女なんだよ~(酔)」


人の恋路に文句はないし。
「運命の恋」は、人の数だけ存在するのだから。


だけど、素朴な疑問。


彼らに見染められた、全国つつうらうらの「運命の女」達様。


アナタにとっても、その男性達は「運命の男」でしたか?



男の事情。


男性という生き物は、

尊敬されたい生き物で。



自分の事を尊敬し、認めてくれる、そんな女性に対して、

守ってあげたい、

優しくしてあげたい、

大切にしたい、

そんな気持ちが生まれるようで。



だけど、尊敬し、認めることだけが「愛」ではない。

女にだって、男を裏切る権利はあるんだ。



だけど、これだけは云える。

男の「誇り」は傷つけてはいけない。

一度、傷つけたら、おしまいだ。




男の「誇り」は、味方につけるといいわ。

つづく

コメント

  1. きょん より:

    な~るほど。勉強になるなぁ。

    • まこ まこ より:

      自分も勉強中に関わらず、偉そうに語ってスミマセン。

      性別、年齢問わず、人の心って難しいですね。
      一生、勉強ですわ。