第180柱 『縁切り・豊川稲荷東京別院』

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神頼み


分かってる。
「縁切り」は、安易な気持ちでやってはいけないことを。


それに付随する本当に必要なご縁まで、失いかねないし、
最悪の場合、負のエネルギーが自分自身に返ってくる可能性があるんだ。


慎重に考えたよ。
努力もしたし、我慢もしたよ。


だけど、もう限界なんだ。
会社でアタシの前の席に座るあの人と、どうしても離れたいんだ。


あの人の人間性や、生活態度、仕事の仕方も苦手だけれど、
あの人から漏れ放たれる不快な「音」と「匂い」から、すぐにでも逃れたいんだ。


勿論、会社の上司には相談したよ。
「あと少しだけ我慢して」と云われ、もう1年以上が経過した。


このままでは、仕事にならない。
いや、その前に、アタシの精神が病んでしまうかもしれない。


やはり。


縁切り稲荷へ行こう。


豊川稲荷東京別院



東京メトロ赤坂見附駅から徒歩5分。
オフィスビルが立ち並ぶ都心に、突如、豊川稲荷の山門と赤い提灯が現れる。


ここ豊川稲荷東京別院の境内にある「叶稲荷尊天」は縁切りのご利益があるとされ、
悪縁を絶ちたいと願う人々が訪れる場所だ。


が、ご利益はそれだけではない。
商売繁盛、金運上昇、家内安全、福徳開運など、さまざまなご利益をいただけるパワースポットとしても有名である。


確かに、一歩足を踏み入れただけでも、とても強くて清々しいチカラを感じる。
「縁切り」なんて云うから、薄暗く陰惨な雰囲気だと思っていたよ。


全く、逆。
明るくて、優しくて、情緒豊かな神様たちだ。


うん。
アタシ、ここ好き。


本殿



稲荷という名前から、勝手に「神社」を連想していたが、豐川稲荷は正式名を「宗教法人 豐川閣妙嚴寺(とよかわかくみょうごんじ)」と称した曹洞宗の「寺院」である。


稲荷信仰と仏教が融合した独特の信仰形態を持っているため、神社のような鳥居がある一方で、「お寺」なのだからお参りの際は、静かに「合掌」するのが正解。


二礼二拍手一拝は、マナー違反。
間違えないでね。


歓迎?



神社仏閣を訪れると、たびたび出逢う「歓迎されているサイン」。
(詳細は、第176柱 『神社に歓迎されているサイン』参照)


突然、優しい光が差したり、
太鼓の響きや祝詞(のりと)が聞こえたり。


境内で出逢う可愛い小動物は「神様の使者」と云われているが、
今日はお祈りしていると、本当にたくさんのスズメさん達が近づいてきてくれた。


なんか、凄く愛らしいし、


パチリと写真をとったら、偶然、光を放ったように舞っていたし。


歓迎されている?



融通稲荷尊天



え?
お金を融通してくれるですと?


こちら「融通稲荷尊天」は、真心をこめて信心すると、金銀財宝の融通を叶えてくれると云い伝えられている。


お狐様が祀られている手前に置かれた黄色い袋の中に「融通金」として10円が入っていて、お参りすると自由に持ち帰ることが出来る。


これを常にお財布の中に入れて持ち歩くと、金運アップのご利益があるそうだ。
なんとも太っ腹な神様だと思うが、「融通」とは、ただお金を増やすだけではなく、物事やお金などを滞りなくやりくりすることである。


求めすぎてはいかんな。


そして、1年後、または、願いが叶った時に、お礼として利子をつけて奉納するのを忘れずに。



七福神

大黒天様



境内には、七福神の全ての像があり、「七福神めぐり」をすることも出来る。
どの神様も愛らしく、アタシは嬉しくてキャッキャと走り回ってしまったほどだ。


中でも、芸道精進、財福招来の神様「弁財天」は別格だ。
水が流れ落ちるさまと相まって、うっとりするような美しさである。


何だかここに導いて貰えた自分が、凄くラッキーに思える。


はー、幸せ。

弁財天様

叶稲荷尊天(縁切り)



ついに、登場。
叶稲荷尊天(かなういなりそんてん)様。
縁切り・禍事災難除けの神様である。


最初に、きっぱりと云っておこう。


縁切り祈願は、相手を呪ったり不幸にするためのものではない。
あくまでも、自分にとって不要な縁や悪習慣を断ち切るための祈願である。


誰かへの怨念や不幸を願うことはご法度だ。
負のエネルギーが自分自身に返ってくるのでご注意を。


そして、アタシも腹を決め、
深々と頭を下げながら、ココロの中でこう祈った。


「アタシとあの人の”お互いのために”、離れた場所で働かせてください」


「そして、二人とも、良い仕事が出来ますように」


奥の院


奥の院の中は、撮影禁止の神聖な場所。
荼枳尼(ダキニ)天様という、とてもチカラのある仏様を祀っているそうだ。


アタシは、物凄い緊張感を感じたので、
正座でご挨拶だけして、一目散に退散してきた。


そんなに怖がらず、
もう少し、腹を割って話しをしても良かったかな。



愛染明王


豊川稲荷東京別院は、縁切りだけなく、良縁祈願のスポットとしても知られており、境内にある「愛染明王」は、恋愛成就のご利益があるとされている。


せっかく悪縁を絶ち切ってもらったので、
空いた余白に良縁を呼び込んでもらうように祈っておいた。


まぁ、それほど、期待はしていないのだけれど。


本日のまこメシ。


豊川稲荷のいなりずし。


好き。


【豊川稲荷の境内でテイクアウトのまこメシ。】
・『豊川稲荷境内家元屋』
  昔ながらのいなりずし


男みくじ。女みくじ。



可愛い御神籤(おみくじ)を発見。
男みくじ、女みくじ、各200円。


勿論、どちらを買ってもいいので、アタシは両方購入。
開けると、ありがたいお言葉に加え、祈りを託した漢字一文字の「一言守」も入っている。


アタシは、「誉」と「雅」。
それぞれの漢字は、”あなたの行く道を照らす大切な言葉”だそうだ。


今は、全く無関係のような漢字だけれど。

きっと、アタシの行く道を照らしてくれると信じよう。

そして。


豊川稲荷を訪問してから、すぐに流れが変わった。


前に座っているあの人とは、近々、離れることになった。
あの人は、別の部屋で勤務することが決まったのだ。


凄い。
そして、早い。


偶然だとしても、嬉し過ぎる。
ずっとアタシを悩ませていたことが、目の前から綺麗さっぱり消えるのだから。




豊川稲荷東京別院様は、やっぱり凄かった!
特に、縁切り名高い叶稲荷尊天様は、アタシの希望をすぐに叶えてくれたのだから。


だからこそ、繰り返して告げよう。


「縁切り」は、安易な気持ちでしないこと。


そして、相手の不幸を願わないこと。


そうすれば、きっと、


キミの悪縁を絶ち切り、良縁を呼び込むための協力な味方となってくれる筈だ。


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