第16柱 私の母さん神様『魂の作戦会議』

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魂の作戦会議


父に背中を押され、北関東の実家を出た。
花の東京で一人暮らし。
新しい人生の始まりだ。


誰かを頼れる環境から、
自分の面倒は、全て、自分でみる環境へ。


仕事も責任が増してゆき、
家に帰れば、精根尽きて泥のように眠るだけ。


一人暮らしをいいことに、眠りを貪(むさぼ)る毎日だった。




しっかし。
いくら寝ても、寝たりない。


間違いない。
これは、魂の作戦会議への呼び出しの合図だ。


魂の作戦会議とは、寝ている間に、魂が天界に招かれ、
知恵や勇気を授けてもらえる会合のことだ。


これからどう生きるか、
魂が天界の作戦会議に参加するのである。


転職、結婚、大切な何かと出逢えたり・失ったりする時など、
それぞれの人生のターニングポイントとなる出来事の前に、
作戦会議への招集を受ける事が多いのだが。


招集されると、いつも以上に眠くなり、
いくら寝ても、寝たりなくなる。


つまり、「いくら寝ても、寝たりない」は、魂からの合図なのだ。
近い未来に、人生が大きく変わる徴(しるし)でもある。



キミも眠くて眠くて仕方のない時は、
次のステージへ向けて、魂の作戦会議に招集されているのかもしれない。


魂ルール


今宵、深い深い眠りの底へ誘われる。

飛んでいるのか。
落ちているのか。

ゆらり、ふわり、とても気持ちがいい。



次の瞬間。
いとも簡単に、肉体から魂を引きはがされ、物凄いスピードで天に引っ張られる。
さぁ、魂の作戦会議へ出発だ!


びゅんびゅん。
びゅびゅびゅん。

雲を抜け、空を超えて、宇宙の果てへ。


自分では制御できない。
早すぎて、少し怖い。






気づくと、魂は「そこ」に到着している。
体感としては、肉体から離れて1分くらいか?
あるいは、たったの1秒だったのかもしれない。


「そこ」 には、大勢の「誰か」がいる時もあれば、
母さん神様が一人で待っていることもある。


行ってみないとわからない。
そして、いつ招集されるのかも、わからないんだ。


そして、ここには、以前語った「神様ルール」があるように、「魂ルール」が存在するようだ。
(「神様ルール」については、第12柱 私の母さん神様『神様ルール』を参照)




神様ルール
母さん神様が地上に降りた際、母さん神様は一言しか話してはならない。


■魂ルール
アタシが天界に呼ばれた際、アタシは一言しか話してはならないし、一言しか授けてもらえない。




実際には、自分が魂の作戦会議に参加中は、ぺーらぺらと発言しているように感じるのだが、
目覚めた後に覚えているのは、いつも自分が発したうちの短い一言だけだ。


そして、授けて貰えた言葉も、一言だけしか覚えていない。

作戦会議の内容は、「魂」には全て刻まれているというのだが……。



求む、魂ルールの緩和!


つづく

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