第130柱 『7歳までは神のうち』

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神の子。


知り合いの幼い子供が、
こんなことを云って、周囲の大人をザワつかせたそうだ。


「人は、皆、色が違う」

「人には一人ずつ、違う神様がいる」


おいおい。何か、視えているのか?
鋭い感性を持っているもんだ。




そして、中には、過去世を話す子まで登場し、
彼らの話す内容は、細部こそ異なるが、大筋は一致しているようだ。


「神様のような存在と対話した」

「母親を選んで生まれ変わった」


実は、アタシも、
夢なのか、
過去世の記憶なのか、
正直、はっきりしないのだが、
「母親を選んで生まれてきた」という不思議な記憶があるんだ。


アタシは、雲の上で浮いていて、
同じく雲の上で浮いている女性の中から、
ふくよかで優しそうな人を選び、
「身体をお借りしていいですか?」と尋ねた。


その女性が、にこやかに頷いた途端、
一緒に急下降して、この世に落ちてきたのである。




ま。
これが現実かどうか、証明する方法はないので、


いつもの通り、
戯言(ざれごと)として聞いてくれれば、それでよいのだが。







だけど。
不思議だね。


「人は、皆、色が違う」

「人には一人ずつ、違う神様がいる」




大人のアタシも、


子供のキミと、


同意見なのさ。


本日のまこメシ。


四十過ぎても。


神のうち。


【残業の日のかきあげそばはある意味「神」の本日のまこメシ。】
・かきあげそば
・かぼちゃの煮物
・梨
・豆乳




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7歳までは神のうち。
日本で古くから伝承されてきた言葉で、所説あるようだが。


穢(けが)れのないその時期は、神に近い存在だとか。
愛らしい無邪気な姿を、神の子と称したとか。


だけど、実際は、昔の医療では、子供が大きくなる前に亡くなってしまうことが多いから、という悲しい理由が有力みたいだな。





現代の医療は、飛躍的に向上し、
こうして7歳を大きく超えて、奇跡のように、元気に生きていけているからさ。


7歳までは神のうち。
7歳過ぎても神の「手」のうち。


きっと、皆、神のうち。
きっと、皆、神の子なんだ。


そして。
視えないだけで、「人には一人ずつ、違う神様がいる」からさ。




大丈夫。


皆、皆、


幸せになれるはずさ。




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