第129柱 『生まれ変わり伝説』②

スピリチュアル
※ アフィリエイト広告を利用しております
※ アフィリエイト広告を利用しています

ある霊能力者から聞いたアタシの前世の話。


以前、
プロの霊能力者に霊視して貰ったのだが、


アタシは3度生まれ変わり、
今生が4回目の人生らしい。


折角だから、アタシの前世を、
キミにも少しだけ、覗かせてあげよう。


他人の前世なんて、全く興味のない方は、
ここで離脱してくれたまえ。

第一夜 ~1度目の人生~


髪を下ろしているから、おそらく平安時代だろう。

女性の意志など無視、男にとって好都合な「通い婚」の時代である。

アタシは妾(めかけ)の子として生まれた。

幼い頃は幸せだったが、ほどなくして、父が母の元に通わなくなると、

正妻に、母子とも追い出され、売られ、野垂れ死に。


第二夜 ~2度目の人生~


裕福な商人の家に生まれる。

着物か布が、沢山視える。

6人兄妹の3番目。

両親に厳しく育てられ、親の前では優等生だが、

心の中では、なぜこんなに厳しくされなければいけないかと思っていた。

15、16歳の頃に、好きな男が出来たが、

両親から「絶対につきあうな」と云われている家の子だ。

でも、影で付き合っていたんだ。

だが、男の家から「疫病」が出て、その一家は焼き討ち。

アタシは男と付き合っていたという理由で、生き埋めにされた。


第三夜 ~3度目の人生~


3人兄妹の真ん中。

アタシは奉公に出され、とても厳しく躾(しつけ)られた。

奉公先で、政略結婚させられそうになるが、どうしてもイヤで逃げ出した。

その後、好きな男ができたが実らず。

結局、適当な人をあてがわれ、無理やり結婚させられてしまったらしい。

「どうして、好きでもない人と結婚などしなくてはならないのか」と思っているから、同居人のような生活が始まる。

男は、「可愛げがない」とアタシを罵(ののし)り、外で女をつくり、遊び惚(ほう)けた。

アタシが一生懸命貯めたお金も、男に盗られちまった。

「こんな男ならいらない。ならば一人の方がいい」と、
その時代には珍しく、自分から三行半(みくだりはん)を叩きつけた。

そして、アタシは、一人で凛と生きていった。


本日のまこメシ。


ねぇ、霊能力者さん。


アタシの霊視、厳しくない?

【少しは忖度(そんたく)して欲しかったの慰めのスイーツのまこメシ。】
・笠間モンブラン
・芋もんぶらん



嗚呼。
アタシの前世、3回とも、糞みたいな人生だったみたいだな。


女性にとって厳しい時代だということは想像していたさ。
だけど、もう少し、夢のある前世を思い描いていたよ。


でも、不思議なんだけれど。
泣きたくなるような酷い人生に見えるけれど。


何故か、全て、腑に落ちる。


この前世が、愛おしくて、たまらないんだ。








そして、最後に、霊能力者の方が、こう付け加えてくれた。


「二回目の人生で、親があれほどダメだと云っても一緒にいた男がいた」


「命をかけられるほど、好きな人に出逢えた」


「オマエの人生、捨てたもんじゃない」

コメント