父の認知症が始まった。#20

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遺産相続。


先日、実家に帰った際に、父が手書きのメモを差し出してきた。

「これ。見ておいて」


ん?
何やら、口座番号や暗証番号などが書いてある。


どうやら、自身の認知症が進んでしまう前に、
財産について、子供たちと情報を共有しておきたいらしい。


確かに、いずれ、本人が銀行のATMを操作できなくなるかもしれない。
しかも、認知症が進行すると、親の口座は凍結され、預貯金を引き出すことさえ出来なくなるそうだ。


認知症による資産凍結。
結果的に、介護や医療にかかる費用・生活費など、全て親族が負担しなければならない事態に陥るかもしれないのだ。






なるほど。
財産を含め、父が元気なうちに、しっかり話し合っておくべきだよね。


とうとう。


『八つ墓村』みたいな遺産相続が始まる?


本日のまこメシ。


いや。


そもそも、莫大な遺産などない。


【週1の手作り弁当の内容が同じになっちまうけど、O.K.牧場のランチのまこメシ。】
・お弁当
・お茶




遺産相続なんて、そんな大袈裟なもんじゃないけれど。
まずは、父にどんな財産があるのか、全て把握することから始めることにした。


手始めに、父の書いてくれた「財産一覧メモ」をパソコンでデジタル化した。
が、正直、人の書いたモノは、意味不明。
間違い、重複、漏れなど多く、
これを読み解くだけでも、骨の折れる作業だ。


それから、印鑑の場所や、クレジットカードの有無、暗証番号などの確認は勿論のこと、
家中の預金通帳、保険、家の権利書など、整理した。


もともと、物は捨てずにとっておく父だが、
だからこそ、家中の書類の山を掘り起こし、
必要なモノだけを発掘するのは、なんと至難の技だろうか。


本人に聞いても、よく分からないこともある。

宝探し?
あるいは、ゴミ探し?

同じような証券が何枚も出て来て、もう、めちゃくちゃだ!







だけど。


うちには、たいした財産なんてないと思っていたけれど。


コツコツ貯めていたのだろうか?
複数の通帳や定期預金。
自身が亡くなった際に子供達に支払われる保険の数々。


アタシ名義の通帳や、
既に、予約・入金済みの葬儀場の申込書まで出てくると、
なんだか、涙。





お父さん。
しっかり生きてきたんだな。

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