好きこそ無敵。
ある授賞式での、映画功労者(80代・映画技術者)のコメントを紹介しよう。
「まずは、好きなモノに出逢わなくていけない。
そして、好きな事を一生懸命やらなくてはならない。
そうしないと、一生なんてアッという間だと思います」
この短い言葉だけを伝え、スッと檀上を立ち去る男性。
長々と、自分の人生を誇らしげに語っている他の受賞者とは違い、
なんとも潔(いさぎよ)いスピーチである。
かっけー。
そして、その飾らない言葉に、心を打ちぬかれた気分だ。
誰かの喜ぶ顔が見たい。
幸せにしてあげたい。
そう願う人も多いだろう。
が、結局は。
自分の大好きなものに尽くすことが、一番大切なのかもしれない。
自身が幸せになる道を選べば、多くの人がそれに続いてくれる、
きっと、そんなシンプルなことだと思う。
好きこそ物の上手なれ。
好きこそ無敵。
選択肢が溢れているこの時代に。
好きなことに一直線で生きていけることが、
きっと、才能なんだろうな。
『さかなのこ』
さて。
本日も、映画のネタバレはしないように。
参考にならんことを、勝手にモノ申す。
『さかなのこ』
原作は、さかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な人生!」。
沖田修一監督が、のんを主演に迎えて映画化した。
夢中になることの尊さがたっぷり詰まった作品で、
小ネタも満載、ユーモアたっぷり、楽しかったぞ。
性別に関係なく、のんを起用したのも凄くイイし、
老若男女、誰でも楽しめる作品だと思うのだが。
すまぬ。
正直、映画でなくてもいいかなと思う。
ま、逆に云えば、映画であってもよいのだけれど。
映画館でも、ホームビデオでも、スマホでも。
いつかどこかで、お好きな方法で。
皆に観て欲しい作品である。
好きなことに一直線で、
周囲の人々までも幸せに出来るなんて、凄く凄く、ステキだよね。
一生なんてアッという間。
80代男性の言葉が身に染みる。
アタシは、
アタシたちは、
あと、どれくらい、生きられるのかな?
好きな道、選べてるのかな?
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