貧乏神。
2025年「初夢」で現れた神様は、きっと「貧乏神」に違いない。
(詳細は、第137柱 『神様と待ち合わせ』を参照)
だって、あれから、アタシは不運続きだもの!
晴れているのに「アタシの上だけ」雨が降ったり。
指輪が真っぷたつに割けたり。
電車の座席で、デブのおじさんとデブのおじさんに左右挟まれたり。
同僚には、「お祓いに行け」と笑われた。
調べてみると、都内に「貧乏神」を祀った神社があるみたい。
よし。
貧乏神に会いに行こう!
牛天神北野神社。
で。
早速、平日に有給をとり。
東京都文京区春日にある「牛天神北野神社(うしてんじんきたのじんじゃ)」にやって来た。
東京ドームから程近い、小さな神社である。
階段を昇り、鳥居をくぐると、決して華やかとは云えないが、気高い雰囲気が漂っていた。
ご祭神は、学問の神様として有名な天神様「菅原道真」公。
道真公が好んだ、牛と梅が天神様のシンボルだそうだ。
しっかし、関東でいう初詣の時期(1月7日まで)は過ぎているというのに、結構、人がいる。
皆さんも、貧乏神の初夢を見たのだろうか?
ねがい牛。
本殿の手前に、撫でると願いが叶うという牛の形に似た岩「ねがい牛」がある。
道真公の時代から、あらゆる人々に撫で続けられてきたのであろう。
もはや、牛の形を呈していない。
アタシは、跪(ひざまづ)き、心を静め、願い事を唱えた。
右手では、しっかりと、でも優しく牛を撫で続けながら。
しかし、後で調べたら、牛の「頭」や「口」を撫でさするのが正解だそうだ。
アタシが撫で回していたのは、牛の「尻」の方。
はて、願いは聞き届けてくださるだろうか?
太田神社・高木神社。
太田神社・高木神社は牛天神の境内にひっそりと佇んでいる。
本殿の横に配されているが、うっかりしていると見逃しちまいそうだ。
芸能の神・天鈿女命(あめのうずめのみこと)と道の神・猿田彦命(さるたひこのみこと)のご夫婦と宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)をお祀りしていて、芸能上達、開運招福のご利益があるとされている。
そして、この太田神社こそ、貧乏神と言われる黒闇天女(くろやみてんにょ)をお祀りしている都内唯一の神社である。
人に憑いている貧乏神を追い払い、福の神を招き入れることができると庶民の信仰を集めるようになったそうだ。
貧乏神様、会いに来たよ。
歓迎のサイン。
キミたちは、神社を訪れた際に「神様から歓迎されているサイン」をご存じだろうか?
急に天候が変わる、
ご祈祷や太鼓の音が聞こえる、
人がいなくなる、
動物が現れるなど、
神様がキミの参拝を喜んでいる証なのだ。
そして。
アタシは、今。
貧乏神に歓迎されているのをひしひしと感じている。
本殿でご祈祷が始まったのか、太鼓や鈴の音が聞こえ、
誰ひとり、アタシの周りからいなくなったのである。
そして、この日は曇っていたにも関わらず、突然、太陽の光が差し込み、
うらぶれた社殿が、輝き出したんだ。
あ。
神様が人払いをして、アタシの話をゆっくりと聞こうとしてくれている。
黒闇天女。
さて、ここで、貧乏神について、少し解説しておこう。
初夢以降、急に身につけた「にわか知識」で恐縮だが。
貧乏神は、実は、由緒正しき女性のようだ。
そう云えば、アタシの夢に出てきてくれた方は女性だったな。
吉祥天(福の神)と黒闇天(貧乏神)は、双子の姉妹。
貧乏神と福の神は、二人で一つ、常にセットだそうだ。
二人はいつも一緒で、貧乏神だけを家から追い出そうとすると、福の神も一緒に出ていってしまうんだって。
うん。
何となくだが、アタシの家にも「福の神」と「貧乏神」の両方がいらっしゃるような気がしていたから、分かる気がするぞ。
(詳細は、第62柱『福の神と貧乏神』を参照)
まぁ、確かに、幸と不幸、明と暗、楽と苦など、両極にあるように見えて、実は背中合わせ、表裏一体だもんな。
ふむ。
アタシの家からも無理に貧乏神を追い出さず、仲良く一緒にいてもらおう。
だいいち、二人とも「神様」だもん。
本日のまこメシ。
貧乏神の好物。
赤飯、油揚げ、味噌を中心におもてなし。
【貧乏神さん召し上がれの本日のまこメシ。】
・赤飯
・豆腐と油揚げの味噌汁
・小松菜のお浸し(油揚げ入り)
・チキンソテー(くるみ味噌添え)
・日本酒
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太田神社の黒闇天女(貧乏神)様に手を合わせ、
ひとり静かに、お話した。
今年の初夢に出てきてくれたのはアナタ様ですか?
能面をつけていらしたので、はっきりとは分からないのですが。
だけど、もし、アナタ様でしたら、どうぞ、福の神様と貧乏神様のお二方一緒にアタシを見守ってください。
そして、願わくば、少しだけ福の神様の方を多くしてくださいな。
何卒、よしなにお取り計らいくださいますようお願い申し上げます。
よし。これで、禊(みそぎ)は済んだ。
きっと、2025年は、素晴らしい1年になってくれることだろう。
そして、参拝の最後に、
神様からの回答を頂戴すべく、おみくじを引いてみた。
末吉。
え?
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