第94柱 『呪い』

スピリチュアル
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言霊(ことだま)。


呪いなんて、関係ない人生でいたかった。
だけど、やっぱり許せないヤツもいる。


皆を苦しめた人間が、
どうして、幸せそうに生きているの?


もし、今、偶然、アタシが拳銃を手にしたら、
アイツを撃ち抜いてしまいそうだ。


いやいや、あんなヤツのために、
アタシが人生、棒に振る必要はないのだよ。








だから。



こっそり、
呪いをかけたんだ。






















「禿げろ、禿げろ、禿げてしまえ」

















云っておくが、
ジェイソン・ステイサムみたいな、世界で最もセクシーなハゲじゃないぞ。


誰もがのけぞるくらいの、激しく見苦しいハゲである。









もしも、
「そんな呪いはぬるい」と感じた人がいるならば、伝えておこう。


自分が禿げたと悟る瞬間は、
きっと恐怖に違いない。







それに。
言霊(ことだま)を侮るな。
言葉は、生き物なんだ。



一度、口から出た言葉は、
生き物となってチカラを発揮するのだよ。




呪いの言葉も。


ポジティブな言葉も。



本日のまこメシ。


自分で作って、自分一人で食べる食事は、


「アタシ、天才」と呪文を唱えることにしている。


【天才が作ったフツーの食事のまこメシ。】
・卵レタスチャーハン
・残り物ぶち込み味噌汁
・山芋の和え物
・リンゴ
・豆乳




呪ったアイツに、久しぶりに会った。
以前より、3倍速で、禿げていた。


呪い成功、ざまあみろと、高笑いしようと思ったが、
これが、案外、どうでもいい。






知ってるよ。


傷つけられたり、酷いことをされても、
報復しないで前向きに生きて幸せになった方が、
自分の為だってことを。



結局さ。


憎たらしいアイツを呪っている間は、
相手に縛られていることになる。
そんなヤツに、時間や労力、心を使うのはもったいないんだ。






どうやら、呪いは浄化したようだ。


アタシがアタシにかけていた呪いが。


つづく

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