最初に。
旅の喜び、発見を忘れぬよう、ここに記す。
古い思い出ではあるが、
このサイトは「アタシの備忘録」ゆえ、ご容赦願いたい。
プロローグ
神秘的な古代遺跡から近代的なカリビアンリゾートまで、長い歴史の中で育まれた魅力がたっぷり詰まった太陽の国・メキシコ。
これは、ラテンみなぎる極彩色の国に初めて訪れた女のドキドキ手記である。
【今回の旅のパートナー】
ハルちゃん:会社の後輩。
木南晴夏(キナミ・ハルカ)似のスレンダーでチャーミングな女の子。
喋ってるか、唄ってるか、寝てる。
【旅のゲスト】
マンダ:会社の先輩。
女優の萬田久子(マンダ・ヒサコ)似の美人。
メキシコでの仕事経験がありスペイン語が堪能。
別行動でメキシコ入りし、2日程度、現地合流の予定。
メキシコ紀行①
成田発メキシコ・シティ行きの機内は、異国情緒に溢れていた。
見慣れぬ人種、
解せぬ言語、
そして微かに香るシラントロ(←メキシコの香菜)が、
未知なる冒険を予感させる。
13時間の空の旅。
時差は約14時間。
機内は消灯と点灯を繰り返し、偽りの朝を迎える。
日付変更線を通過する頃には、今は昼か夜か、空の上か地下室に閉じ込められているのか、判らなくなってくる。
ヘロヘロ気味で機内を見回す。
乗客の殆どはメキシコ人だ。
薄闇に浮かび上がる固い表情は、「ラテン」というより「マフィア」に見える。
ここ(←機内)で、熟睡してはいけない!
シャブ漬けにされぬよう、心に誓う。
途中、あまりの寒さに、ダイナマイト(すぎる)ボディのメキシコ人客室乗務員に、毛布を懇願。
「ヌゥォーーーッ!」(←おそらくNOの意)
アイツもマフィアの女に違いない。
寒さと麻薬で死なぬよう、目を開けながら寝る。
ラテンのリズム(←幻聴)が聞こえてくる頃には、砂埃で霞んだ窓から、茶褐色の大陸が見えてきた。
メキシコに到着だ。
つづく
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