マレーシア紀行①

マレーシア紀行
※ アフィリエイト広告を利用しております
※ アフィリエイト広告を利用しています

最初に。


旅の喜び、発見を忘れぬよう、ここに記す。


古い思い出ではあるが、
このサイトは「アタシの備忘録」ゆえ、ご容赦願いたい。


プロローグ


日本より一回り小さい国土に、
都市と自然、多様な文化と宗教が共存する複合民族国家・マレーシア


これは、マレーシアとはどこに位置するのかさえ知らなかった女の、
恥と喜びに満ちた旅の手記である。



【今回の旅のパートナー】

ミズキ:元同僚。
観月ありさ似のスタイル抜群・エキゾチック美人。
英語、フランス語、青森弁が堪能。
マレーシアに、単身赴任中。(現在は、日本に帰任済み)

第1マレーシア人、発見。


成田発クアラルンプール行きの飛行機は、定刻通り、青空へと吸い込まれて行く。
憧れのマレーシア航空で、約7時間の空の旅。
オリエンタルムード漂う制服のキャビンアテンダント達が、旅の高揚感を増してくれた。


単身赴任中のミズキから、「マレーシアさ、おんでやんせ~!」(青森弁)と誘われ、
「んだ!」と即決したのは、数週間前のことだ。
単独、飛行機に飛び乗ったのは良いが、実は、マレーシアとはどんな国か、よく知らない。
大体、マレーシアって、どこにあるの?



ビールを片手に、真剣にガイドブックを睨み付ける。
今なら、おつまみのピーナッツも、眉間のシワに挟めるに違いない。


すると、隣席の男が、恐る恐る話しかけてきた。
飛んで火に入る夏の虫。
眉間のシワに、初マレーシア人が挟まった。


「ワタシのナメーはディンです」

男は、ディンさんと名乗った。


ディンさんは、プトラジャヤという行政都市で働く公務員さんとのこと。
40代位かな?
ちょっこりオバマ元大統領に似ている。
3度目となる日本観光から帰国中とのことで、日本語も堪能だ。


自己紹介が終わると、次は、ディンさんのマレー語講座がスタート。
旅行中、これだけは覚えておけと、笑顔とウインクで授業が始まる。

「SAYA KAKI BOTOL!(サヤ・カキ・ボトル!)」

意味は、「私は酒好き」らしい。


隣で、ビールをガブ呑みしていたアタシにぴったりだとのこと。
ちなみに、ディンさんは宗教上の理由で、アルコールを全く呑まない。
あ”-、すまない!(猛省)


そして、ディンさんは、何故か、アタシの事を「シャッチョウさん!(社長さん)」と呼ぶ。
勿論、本名を名乗ったのだが。


アタシとしては、悪い気はしないのだが、
もし、ディンさんが、この日本旅行でそう呼ばれ続け、変な日本語を覚えてしまったとしたら、ちょっこり悲しい。


ディンさんとウハウハ話をしていたら、瞬く間に飛行機は到着。
入国審査のサポート、荷物の受取り、タクシーの手配までディンさんが「接待」してくれた。
社長さんは、大満足である。


「ワタシは日本で皆にとても親切にしてモラタ。そのお返しだヨ」


何も知らないマレーシアを、もう、好きになっている社長であった。


つづく

アングリア・シャンディ。ビールをレモネードで割ったマレーシアの飲料。アルコール度数1%

コメント