独身OL

なんでもない日常

あの日の選択。

分かれ道。 「今まで、沢山の選択をしてきたわ」 「あの時、別の選択をしていたら、今とはきっと違う人生になっていたと思うの」 その女性(ひと)はため息をつきながら、遠くを見つめた。 感傷に浸っているところ、申し訳ないのだが。アタシは、心の中で...
ああ、腹立たしい。

結婚しない理由を、問わないでくれたまえ。

何で結婚しないの? 独身生活も長くなると、しばしば投げかけられる質問がある。 「ねぇ、何で結婚しないの?」 正直、うぜぇ。結婚しないことに、何か理由をつけなきゃ、いけないのかね? 何か答えて、したり顔でアドバイスされるのも、煩わしいのだよ。...
なんでもない日常

落ち着いたらやろう。絶対やらない。

年末に向けての風物詩。 忙しぶって、申し訳ないのだが。 忙しい。超絶、忙しい。 今やっている仕事が落ち着いたら、あれもやろう、これもやろう、と考えているのだけれど。 落ち着いたらやろうなんて、絶対やらねぇよな。 だいいち、「どうしてもやりた...
スピリチュアル

第104柱 『ばいばい、ペコちゃん』

追悼。 ペコちゃんが、逝ってしまった。突然の出来事だった。 ペコちゃんは、仕事関係の友人で、育った環境も、年齢も全く違うけれど。(ペコちゃんについては「第61柱 私のあねご神様『目に見えないもの』」参照) お互い独身、酒好きということもあり...

父の認知症が始まった。#6

アタシの未来。 父の精密検査は、まだ終わっていない。ゆえに、治療方針も決まらないんだ。 この先、父は、アタシは、アタシ達家族は、どうなっていくのだろう? 正直。不安しかない。 あ”---。今、色々、想像したって仕方ない。 そもそも、色々考え...
なんでもない日常

心に北風が吹いている。

強風。 せっかく声をかけてくれた飲み会のお誘いも、断ってしまった。秋の行楽シーズンだというのに、外に出ることさえ渋っているんだ。 最近、色々あり過ぎて、でも、仕事は辟易(へきえき)するほど、忙しくて。 最低限、生きていく上で必要なこと以外は...
なんでもない日常

招かれざる客。

入ってもいいですか? ほら。絶対、そうだ。 素敵な洋服屋の店先をウロウロしていても、「いらっしゃいませ~」と、明るくお店に招き入れて貰えないんだ。 銀座の高級ブランド店の入口に立つドアマンに至っては、1秒で目を逸らしやがったぞ。 招かれざる...

父の認知症が始まった。#3

惨敗。 19時00分。震える手で、父に電話をした。 4回、5回。いつものように、数回、呼び出し音が流れる。何だか、判決を言い渡されるのを待っている気分だ。 死刑?無期懲役? いやいや、紛れもなく冤罪だぞ。 6回目のコールで、父が電話に出た。...

父の認知症が始まった。#2

19時00分。 19時ジャスト。アタシから父に電話するタイミングは、いつもこの時間だ。 父の生活習慣を考えると、父が毎日欠かさず見ているNHKのニュースと天気予報が終わり、一番、電話をとりやすい状況にいるからだ。 しかし、アタシは、今日も残...
なんでもない日常

元気があれば、何でもできる。

映画『アントニオ猪木をさがして』(ネタバレなし) プロレスも好きじゃない。アントニオ猪木のことも、よくは知らない。 そんなアタシが猪木さんに興味を持つようになったのは、数年前、訪れたレストランで、偶然、彼に出会ってからだ。 猪木さんは、満席...