浮気したこと、ありますか?
「浮気したこと、ありますか?」
最近、結婚したばかりの20代の女性が、職場の既婚男性4名に詰め寄っている。
少し飲み過ぎたのかな?
それとも、旦那さんと何かあったのだろうか?
コロナ前の話だが。
この日、会社の飲み会で、男性4名、女性6名の総勢10名で、老舗のおでん屋さんに来ていた。
半世紀以上守り抜いた継ぎ足しの秘伝出汁(だし)も気になるが。
「浮気したこと、ありますか?」の直球質問に、つい耳を欹(そばだ)ててしまう。
既婚男性4名の中の一人。
女性にモテモテのあしながさんは、いとも簡単に云ってのけた。
(あしながさんについては、第50柱 私のあねご神様『あしながおじさんの女房』を参照)
「浮気? ない、ない。そんなのしたことないよ」
むしろ、大人の余裕である。
続いて、女性蔑視で有名な男性Kさん。
少し遠くを見るようにして目を細めてから、曖昧に答えた。
「一人。イヤ……、二人だな」
Kさんが浮気をしたことがあろうが、なかろうが。
興味は全くないのだが。
最初はカウントされなかった「Kさんの二人目の浮気人」が気になる。
Kさんの記憶から忘れ去られた「浮気人」だったのだろうか?
それとも、Kさんの脳内で、かろうじて「浮気認定」された結果、追加されたのであろうか?
謎である。
![](https://makomako-memo.com/wp-content/uploads/2022/05/23790712_s.jpg)
どこからが浮気?
そもそも、浮気の基準はどこからだろうか?
二人きりで食事、手を繋ぐ、キスなどの「行動(身体)」基準か?
あるいは、会いたい、大切、特別などの「気持ち(心)」基準なのか?
いや、どっちもでしょ?!
どちらかを重視するなんて、有り得ないのだ。
心も身体も、両方、大切なモノなのだから。
「どこからが浮気?」の判定は、勿論、人それぞれ。
議論しても、答えは人の数だけあるだろう。
だけど、これだけは云える。
分かっていながら誰かを傷つける行為は、最低だ。
自分がされてイヤな事は、人にしないに限る。
「でも、それが人間なんでしょ?」
あねご神様が、しんみりと告げた。
「棘(とげ)を探すくせに、道端の花に気づかないのよ」
ちなみに、浮気をスピリチュアル的な視点でみると。
人間の行動には、全て、意味があり。
前世からの因縁が絡んでいたり。
魂の学習の意味合いもあるのだが。
単純に、抑えられない性衝動(リビドー)の場合も多いので。
その時は。
傷つけてしまう誰かの顔が思い浮かんだら。
皆さん、自制しましょうね。
つづく
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