家電の魂。
「付喪神(つくもがみ)」とは、”道具に宿る精霊”のことである。
特に、古い道具や生物(人形・動物等)の形をした物などに宿りやすいようだ。
付喪神は「九十九神」とも表され、「長い時間(99年)」や「多種多様な万物(99種類)」などを象徴する意味合いが込められているらしい。
古くは、「器物は100年経(へ)ると化ける」と云う俗信から、古い物を99年で捨てる事が多く、そうして捨てられた器物達が、「あと一年で命を得られたものを!」と恨みを抱いて妖怪に変貌したとか、しないとか?(笑)
アタシは、古い物に限らず。
万物に魂が宿っていると信じている。
時計にも。
箒(ほうき)にも。
茶碗にも。
そして、我が家の家電たちも異ならず。
皆、魂を宿っていると思うんだ。
一般的にエアコンの寿命は10年程度と云われているが、
アタシの家のエアコンは、褒めると伸びるタイプらしく、
「いつもありがとね。偉いね」と話しかけ続けたら、
もう17年も頑張ってくれているぞ。
だけど。
最近、冷房を入れても、生暖かい風しか出てこなくなり。
エアコンも「ふー」とか「ひー」とか文句を云い始め。
パワーも、瞬発力も、落ちたな。
蓋なんて、ヘソを曲げて、もう、閉まってもくれない。
で、つい、云っちまったんだ。
「おいおい、キミも高齢化か?」
すると。
ブンッ!
逝ってしまわれた!

本日のまこメシ。
暑いです。
助けてください。
【エアコンから魂が抜けた?の晩酌のまこメシ。】
・三種前菜盛り合わせ(チーズ/きゅうり味噌/プチトマト)
・塩唐揚げ
・冷奴
・人参サラダ
・ビール

アタシは、アタシの生活を彩(いろど)ってくれた物達に対し、
捨てる前には、供養の儀式を行うことにしている。
「ありがとうの儀式」だ。
今まで、ありがとう。
役に立ったよ。
お疲れさまでした。
心から感謝していると、お礼を告げる儀式である。
で。
先日、新米エアコンがやってきた。
「お迎えの儀式」をしようではないか。
うちに来てくれて、ありがとう。
大切にするからね。
末永く、よろしくね。
だから。
恨みを抱いて妖怪に変貌しないでくれたまえ。
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