神頼み
分かってる。
「縁切り」は、安易な気持ちでやってはいけないことを。
それに付随する本当に必要なご縁まで、失いかねないし、
最悪の場合、負のエネルギーが自分自身に返ってくる可能性があるんだ。
慎重に考えたよ。
努力もしたし、我慢もしたよ。
だけど、もう限界なんだ。
会社でアタシの前の席に座るあの人と、どうしても離れたいんだ。
あの人の人間性や、生活態度、仕事の仕方も苦手だけれど、あの人から漏れ放たれる不快な「音」(音ハラ)と「匂い」(スメハラ)から、すぐにでも逃れたいんだ。
勿論、会社の上司には相談したよ。
「あと少しだけ我慢して」と云われ、もう1年以上が経過した。
このままでは、仕事にならない。
いや、その前に、アタシの精神が病んでしまうかもしれない。
やはり。
縁切り稲荷へ行こう。
豊川稲荷東京別院

東京メトロ赤坂見附駅から徒歩5分。
オフィスビルが立ち並ぶ都心に、突如、豊川稲荷の山門と赤い提灯が現れる。
ここ豊川稲荷東京別院の境内にある「叶稲荷尊天」は縁切りのご利益があるとされ、
悪縁を絶ちたいと願う人々が訪れる場所だ。
が、ご利益はそれだけではない。
商売繁盛、金運上昇、家内安全、福徳開運など、さまざまなご利益をいただけるパワースポットとしても有名である。
確かに、一歩足を踏み入れただけでも、とても強くて清々しいチカラを感じる。
「縁切り」なんて云うから、薄暗く陰惨な雰囲気だと思っていたよ。
全く、逆。
明るくて、優しくて、情緒豊かな神様たちだ。
うん。
アタシ、ここ好き。
本殿

稲荷という名前から、勝手に「神社」を連想していたが、豐川稲荷は正式名を「宗教法人 豐川閣妙嚴寺(とよかわかくみょうごんじ)」と称した曹洞宗の「寺院」である。
稲荷信仰と仏教が融合した独特の信仰形態を持っているため、神社のような鳥居がある一方で、「お寺」なのだからお参りの際は、静かに「合掌」するのが正解。
二礼二拍手一拝は、マナー違反。
気をつけなきゃ。
歓迎?

神社仏閣を訪れると、たびたび出逢う「歓迎されているサイン」。
(詳細は、第176柱 『神社に歓迎されているサイン』参照)
突然、優しい光が差したり、
太鼓の響きや祝詞(のりと)が聞こえたり。
境内で出逢う可愛い小動物は「神様の使者」と云われているが、
今日はお祈りしていると、本当にたくさんのスズメさん達が近づいてきてくれた。
なんか、凄く愛らしいし、
パチリと写真をとったら、偶然、光を放ったように舞っていたし。
歓迎されている?

融通稲荷尊天

え?
お金を融通してくれるですと?
こちら「融通稲荷尊天」は、真心をこめて信心すると、金銀財宝の融通を叶えてくれると云い伝えられている。
お狐様が祀られている手前に置かれた黄色い袋の中に「融通金」として10円が入っていて、お参りすると自由に持ち帰ることが出来る。
これを常にお財布の中に入れて持ち歩くと、金運アップのご利益があるそうだ。
なんとも太っ腹な神様だと思うが、「融通」とは、ただお金を増やすだけではなく、物事やお金などを滞りなくやりくりすることである。
求めすぎてはいかんな。
そして、1年後、または、願いが叶った時に、お礼として利子をつけて奉納するのを忘れずに。

七福神

境内には、七福神の全ての像があり、「七福神めぐり」をすることも出来る。
どの神様も愛らしく、アタシは嬉しくてキャッキャと走り回ってしまったほどだ。
中でも、芸道精進、財福招来の神様「弁財天」は別格だ。
水が流れ落ちるさまと相まって、うっとりするような美しさである。
何だかここに導いて貰えた自分が、凄くラッキーに思える。
はー、幸せ。

叶稲荷尊天(縁切り)

ついに、登場。
叶稲荷尊天(かなういなりそんてん)様。
縁切り・禍事災難除けの神様である。
最初に、きっぱりと云っておこう。
縁切り祈願は、相手を呪ったり不幸にするためのものではない。
あくまでも、自分にとって不要な縁や悪習慣を断ち切るための祈願である。
誰かへの怨念や不幸を願うことはご法度だ。
負のエネルギーが自分自身に返ってくるのでご注意を。
そして、アタシも腹を決め、
深々と頭を下げながら、ココロの中でこう祈った。
「アタシとあの人の”お互いのために”、離れた場所で働かせてください」
「そして、二人とも、良い仕事が出来ますように」
奥の院
奥の院の中は、撮影禁止の神聖な場所。
荼枳尼(ダキニ)天様という、とてもチカラのある仏様を祀っているそうだ。
アタシは、物凄い緊張感を感じたので、
正座でご挨拶だけして、一目散に退散してきた。
そんなに怖がらず、
もう少し、腹を割って話しをしても良かったかな。

愛染明王

豊川稲荷東京別院は、縁切りだけなく、良縁祈願のスポットとしても知られており、境内にある「愛染明王」は、恋愛成就のご利益があるとされている。
せっかく悪縁を絶ち切ってもらったので、
空いた余白に良縁を呼び込んでもらうように祈っておいた。
まぁ、それほど、期待はしていないのだけれど。
本日のまこメシ。
豊川稲荷のいなりずし。
好き。
【豊川稲荷の境内でテイクアウトのまこメシ。】
・『豊川稲荷境内家元屋』
昔ながらのいなりずし


男みくじ。女みくじ。

可愛い御神籤(おみくじ)を発見。
男みくじ、女みくじ、各200円。
勿論、どちらを買ってもいいので、アタシは両方購入。
開けると、ありがたいお言葉に加え、祈りを託した漢字一文字の「一言守」も入っている。
アタシは、「誉」と「雅」。
それぞれの漢字は、”あなたの行く道を照らす大切な言葉”だそうだ。
今は、全く無関係のような漢字だけれど。
きっと、アタシの行く道を照らしてくれると信じよう。
そして。
豊川稲荷を訪問してから、すぐに流れが変わった。
前に座っているあの人とは、近々、離れることになった。
あの人は、別の部屋で勤務することが決まったのだ。
凄い。
そして、早い。
偶然だとしても、嬉し過ぎる。
ずっとアタシを悩ませていたことが、目の前から綺麗さっぱり消えるのだから。
豊川稲荷東京別院様は、やっぱり凄かった!
特に、縁切り名高い叶稲荷尊天様は、アタシの希望をすぐに叶えてくれたのだから。
だからこそ、繰り返して告げよう。
「縁切り」は、安易な気持ちでしないこと。
そして、相手の不幸を願わないこと。
そうすれば、きっと、
キミの悪縁を絶ち切り、良縁を呼び込むための協力な味方となってくれる筈だ。

コメント