そして、バトンは渡された。
ある日突然、私のおじさん神様が消えた。
(詳しくは、第8柱『さよなら、おじさん神様。』参照)
そして、次の指導霊として、おじさん神様からバトンを受けたのは女性の神様のようだ。
最初は、白い光だけだった。
アタシの背後にいるのか。
あるいは、心の中にいるのか。
理解は出来ないが、その「存在」だけは、はっきりと感じる。
白い光は、中心から閃光を放ち続け、やがて人型になってゆく。
眩しい。
そして、大きい。
人でいったら2mくらい?
ジャイアント馬場なみである。
眩い光は、少しづつ柔らかくなり、次第に真の姿を浮き彫りにし始めた。
女性?
髪が長い。
頭部には、飾りなのか、髪型なのか、はっきり見えないが、何かがモッコリとしている。
しゃらしゃらと裾の拡がった美しい白服は、着物にもドレスにも見えた。
嫋(たお)やかなる身のこなし。
表情は冷ややかだが、冷淡な感じがしない。
温かく、華やかな女性のようだ。
何か語りかけてきているようだが、ちょっこり読み(聞き)取れない。
でも、おじさん神様と同じ、漢(おとこ)っぽい命令口調の話し方。
上から目線のあの感じ。
アタシのことを「オマエ」と呼ぶ。
この方が、アタシの2代目指導霊?
もこり神様、登場。
この方が姿を現したのは、後にも先にも、その1度だけだ。
そう簡単に、お会いできるものでもないのであろう。
そして。
特に、印象的だったのは、その頭部。
飾りなのか、髪型なのか、はっきりは見えないが、何かがモッコリとしていた。
モッコリ神様?
いやいや、流石に「モッコリ」は失礼だろ。
では、僭越ながら、愛情と親しみを込めて「もこり神様」と呼ばせていただこう。
私のもこり神様。
二人目の指導霊として、これからご指導ヨロシクね。
つづく
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