マレーシア紀行⑥

マレーシア紀行
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ロックンロール!


マレー半島の南部に位置する世界遺産・Melaka(マラッカ)へ。
クアラルンプールから、電車、バス、タクシーを乗り継ぎ、やっとの思いでマラッカへ到着だ。

まずは、マラッカ観光のスタート地点となるDutch Square(オランダ広場)で仁王立ち。
サーモンピンクのMelaka Christ Church(マラッカキリスト教会)や、 The Stadthuys (スタダイス:旧オランダ総督邸)に目を奪われちゃうのだ。


オランダ広場。サーモンピンクの建物が可愛い。



オランダ広場で目に付くのがマラッカ名物・トライショー
人力で漕ぐ自転車タクシーで、単発の利用も、時間制のチャーターも可能。


日本で人力車に乗ることは中々ないが、海外に来たら、やっぱ挑戦しないとね。
独自の飾りで決めているので、ビビッと来たトライショーに声をかけてみよう。


どれにしようと、内股でモジモジしていたら、ど派手なトライショーが声をかけてきた。
爆音で音楽を流し、人力車の天井には、スコーピオン(さそり)の飾りが。
Oh! ロックンロール!


よし。
さそりに決めた。


1時間チャーターで交渉。
1500円で成立したが、後で調べたら1000~1500円が相場のようだ。
猛省。


運転手は、ボブさん。
焼けた素肌にサングラス、ハットを被り、腕にはタトゥー。
ちょっこり内田裕也に似ている。


このボブさん。
欲しくもないフルーツを買ってくれたり、汗を拭いてくれたりと、無駄に優しいのだが、更に、登りたくもないマラッカ・タワーをやたら薦めてくる。


マラッカ・タワーは地上80mの高さの回転式展望台。
人気も高く、待ち時間30分と書いてある。


ははん、ボブ君。
キミは1時間のチャーターをマラッカ・タワーだけで終了させる気だな。


そうはさせるか。


Porta de Santiago(サンチャゴ砦)へ行け!と命令。
「疲れたよ~」と甘えるボブ。


挙句、人目のない場所で、急に、肩を抱いてきた。
てんめー、酒臭いぞ!


ひじ鉄を喰らわせ、証拠に顔を撮ってやろうとカメラを向ける。
すかさずポーズを決めるボブ。


ボブよ。
この状況で、何故、ピースなのだ?


いい加減だが、ちょっこり憎めない男である。


ど派手なトライショー。いい加減だが、ちょっこり憎めないボブ。




サンチャゴ砦に到着したら、ボブとは即バイバイ。
ゼーゼー言ってるし(笑)。



セントポールの丘周辺には、波乱に満ちたマラッカを象徴するような建物が点在していた。

セントポール教会。
ファモサ要塞跡/サンチャゴ砦。
マラッカ王宮博物館。
独立記念博物館。
海洋博物館。


全部、徒歩で見られた。
ボブ不要である。


ただし、刺すような日差しの中、歩き回るのは、結構、大変。
サンチャゴ砦付近にも、沢山の「正しき」トライショーの皆さんが待機しているので、ここで新たな交渉を楽しむのも手である。

セントポールの丘からマラッカ海峡を臨む。



オランダ広場に舞い戻り、次に目指すは、マラッカ・リバークルーズだ。


夜はライトアップされた景色が美しいらしいが、独りで「ロマンティック・クルーズ」は地獄かもね。
なので、昼間のクルーズに参戦。


眺める景色は、本当に興味深く、美しかった。
度重なるヨーロッパ支配を受けながら、独特の文化を形成した古都を堪能する。


マラッカ王国は15世紀に誕生し、マラッカ海峡を東西貿易の要衝として大きな富を築いた。
しかし、 16世紀になるとポルトガルやオランダ、イギリスなどヨーロッパの国々による支配を受けるようになる。


「地の利」ゆえに繁栄し、「地の利」ゆえに奪われる。
人は、奪わずに生きていくことは選択できないのだろうか?


東洋と西洋が混じり合う、美しいこの街が、

少しだけ哀しい表情にも見えた。

つづく

マラッカリバー・クルーズ。夜はライトアップして更に綺麗らしい。

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