独身OL

父の認知症が始まった。#2

19時00分。 19時ジャスト。アタシから父に電話するタイミングは、いつもこの時間だ。 父の生活習慣を考えると、父が毎日欠かさず見ているNHKのニュースと天気予報が終わり、一番、電話をとりやすい状況にいるからだ。 しかし、アタシは、今日も残...
なんでもない日常

元気があれば、何でもできる。

映画『アントニオ猪木をさがして』(ネタバレなし) プロレスも好きじゃない。アントニオ猪木のことも、よくは知らない。 そんなアタシが猪木さんに興味を持つようになったのは、数年前、訪れたレストランで、偶然、彼に出会ってからだ。 猪木さんは、満席...
なんでもない日常

フツーに働いているだけじゃ、都心にマンションなんて買えないとさ。

マンション欲しい。 子供の頃は、真面目に働きさえすれば、大人は皆、家を買えると思っていた。一生懸命働いた分だけ、大きな家に住めると信じていたんだ。 だけど、大人になった、今。真面目に、一生懸命、働いているつもりなのだが。 買えん。 働けど、...
なんでもない日常

一人ですけど。

何人? 近所のお寿司チェーンの店先で、あれもこれもと、晩飯用のお寿司を選ぶ。 隣で見ていた見知らぬお婆ちゃまが、アタシに笑顔でこう云った。 「家族が多いと、沢山選べていいわね」 いえ、一人ですけど。 会社の近くのコンビニで、ランチ用の弁当や...
なんでもない日常

優秀な人ばかりが勝つわけではない。

勝負。 「優秀すぎないから、オマエを選んだんだ」 これ。昔、アタシが幾多のライバルを出し抜き、某・巨匠の映画制作会社に就職した時に云われた、クソみたいな理由である。 優秀すぎる人は使いにくい。だから、オマエがちょうどいいんだ、と。 失敬な。...
映画

アタシが80歳になった時に、遺せるモノや語れることがあるだろうか?

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(ネタばれなし) シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観た。 やっぱ、タマんねぇ。そして、ハリソン・フォード、すげぇ。 7月13日が誕生日。御歳81歳。あっぱれである。 彼は、...
なんでもない日常

あかん。ひれ伏してしまう。

無条件降伏。 アタシは背の高い男性が好きだ。 見た目で人を判断するのは、下劣なことだと分かっているが。こればかりは、しょうがない。 本能?性(さが)?いや、もう、情熱に近いのだよ。 きっと、世の多くの男性が、巨乳女子に無条件で降伏する感じに...
なんでもない日常

香りにまつわるエトセトラ。

タバコの香り。 昔。アタシがタバコを嗜(たしな)んでいた頃の話。 当時、付き合っていた彼は、タバコは吸わず、タバコも、タバコを吸う人のことも毛嫌いしていた。 ある日、こんな言葉を吐かれたこともある。 「どんなに好きなオンナの唇でも、灰皿を舐...
なんでもない日常

掃除をしよう!

断捨離に憧れています。 ゴールデンウィーク、前半突入。連休前は、仕事が忙しかったので。一人暮らしのアタシのお部屋は、うっかりごちゃごちゃ。カオス状態である。掃除とか。断捨離とか。この機会に、バッチリしたいのだよ! とは云え、折角の三連休。た...
なんでもない日常

お父さんと呼ばれて。

お父さん? 休日のデパ地下は、混雑している。押し合い、へし合い、人が流れていく。 買物途中のご婦人が、旦那さんを見失いそうになり、小さく叫んだ。 「お父さん!」 周囲の紳士たちが、一斉に振り返る。汝(なんじ)の名、皆、お父さんのようだ。 夫...