独身OL

なんでもない日常

招かれざる客。

入ってもいいですか?ほら。絶対、そうだ。素敵な洋服屋の店先をウロウロしていても、「いらっしゃいませ~」と、明るくお店に招き入れて貰えないんだ。銀座の高級ブランド店の入口に立つドアマンに至っては、1秒で目を逸らしやがったぞ。招かれざる客。どー...

父の認知症が始まった。#3

惨敗。19時00分。震える手で、父に電話をした。4回、5回。いつものように、数回、呼び出し音が流れる。何だか、判決を言い渡されるのを待っている気分だ。死刑?無期懲役?いやいや、紛れもなく冤罪だぞ。6回目のコールで、父が電話に出た。ゆっくりと...

父の認知症が始まった。#2

19時00分。19時ジャスト。アタシから父に電話するタイミングは、いつもこの時間だ。父の生活習慣を考えると、父が毎日欠かさず見ているNHKのニュースと天気予報が終わり、一番、電話をとりやすい状況にいるからだ。しかし、アタシは、今日も残業。会...
なんでもない日常

元気があれば、何でもできる。

映画『アントニオ猪木をさがして』(ネタバレなし)プロレスも好きじゃない。アントニオ猪木のことも、よくは知らない。そんなアタシが猪木さんに興味を持つようになったのは、数年前、訪れたレストランで、偶然、彼に出会ってからだ。猪木さんは、満席の店内...
なんでもない日常

フツーに働いているだけじゃ、都心にマンションなんて買えないとさ。

マンション欲しい。子供の頃は、真面目に働きさえすれば、大人は皆、家を買えると思っていた。一生懸命働いた分だけ、大きな家に住めると信じていたんだ。だけど、大人になった、今。真面目に、一生懸命、働いているつもりなのだが。買えん。働けど、働けど、...
なんでもない日常

一人ですけど。

何人?近所のお寿司チェーンの店先で、あれもこれもと、晩飯用のお寿司を選ぶ。隣で見ていた見知らぬお婆ちゃまが、アタシに笑顔でこう云った。「家族が多いと、沢山選べていいわね」いえ、一人ですけど。会社の近くのコンビニで、ランチ用の弁当やデザートを...
なんでもない日常

優秀な人ばかりが勝つわけではない。

勝負。「優秀すぎないから、オマエを選んだんだ」これ。昔、アタシが幾多のライバルを出し抜き、某・巨匠の映画制作会社に就職した時に云われた、クソみたいな理由である。優秀すぎる人は使いにくい。だから、オマエがちょうどいいんだ、と。失敬な。だけど、...
映画

アタシが80歳になった時に、遺せるモノや語れることがあるだろうか?

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(ネタばれなし)シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観た。やっぱ、タマんねぇ。そして、ハリソン・フォード、すげぇ。7月13日が誕生日。御歳81歳。あっぱれである。彼は、最近のイ...
なんでもない日常

あかん。ひれ伏してしまう。

無条件降伏。アタシは背の高い男性が好きだ。見た目で人を判断するのは、下劣なことだと分かっているが。こればかりは、しょうがない。本能?性(さが)?いや、もう、情熱に近いのだよ。きっと、世の多くの男性が、巨乳女子に無条件で降伏する感じに似ている...
なんでもない日常

香りにまつわるエトセトラ。

タバコの香り。昔。アタシがタバコを嗜(たしな)んでいた頃の話。当時、付き合っていた彼は、タバコは吸わず、タバコも、タバコを吸う人のことも毛嫌いしていた。ある日、こんな言葉を吐かれたこともある。「どんなに好きなオンナの唇でも、灰皿を舐めている...