雑貨天国
お土産を探しに、チャイナタウンにあるCentral Market(セントラルマーケット)へ。
セントラルマーケットは、クアラルンプール随一のお土産スポットである。
建物の歴史は古く、イギリス統治時代の1888年に食料品市場として建築された。
美しいアール・デコ調の外観は、当時の雰囲気そのままで、館内は東京駅の「ヤエチカ(八重洲地下街)」の如く区画整理され、雑貨、工芸品、ファッション、グルメなど他民族国家のマレーシアらしい様々な表情をしたお店が、100軒以上連なっている。
さぁ、宝探しのスタートだ!
館内は、テーマごとにゾーンで分けられているので、意外と分かりやすい。
「Malay Street(マレー・ストリート)」、「Straits Chinese(華人街)」、「Little India(リトル・インディア)」の3つのゾーンをくまなく巡る。
繊細な刺繍の布バック、カラフルな扇子、竹で編んだ籠バックも、皆、可愛い!
でもね、結局、「なまこ石鹸」に戻ってしまうのよ。
帰国後、友人にばら撒いたら大人気。
なまこから抽出された美容成分が保湿効果や肌荒れ防止に効くらしい。
確かに、水と交わるとトロリと溶けて、余計なモノが入っていない感じが嬉しい。
「なまこ」という文字に惑わされるな。
香りも優しく、おススメの一品である。
次は、「アイス・カチャン」で一息つこう。
「 アイス・カチャン」は、暑いマレーシアで人気のローカルスイーツで、日本で言うところのかき氷だ。
「カチャン」はマレー語で「豆」を意味する。
氷豆? 豆氷?
恐る恐る、一口ぱくり。
甘いシロップがかかっているのだが、普段食べ慣れているかき氷とは、ちょっこり違う。
豆と氷の組み合わせも「?」だが、寒天、仙草ゼリーまで入っていて、美味しいというより、「健康一番」という感じだ。
それもその筈、一年中暑い国のアイデア料理で、豆はタンパク質、仙草ゼリーは熱毒解消、脳を活性化させるピーナッツも入っていて、身体をクールダウンさせながら、必要な栄養分もしっかり摂取できる優れモノなのだ。
個人的には、かき氷の最高峰は『ガリガリ君』だと思っているので、美味しさについては日本が圧勝ということで。
(『ガリガリ君』を、かき氷の部にエントリーしてよいのかわからないが……。)
最終章
最終日。
9日間過ごしたマレーシアへと別れを告げる。
帰国便のマレーシア航空のカウンター。
アタシの姿をチラと見ただけで「エコノミーはあっち」と指示される。
何故、判るのだ?
気を取り直し、お菓子を売っているお土産コーナーへ。
マレーシアにも、着ぐるみを纏った「ゆるキャラ」がいるのね。
日本が誇る『ふなっしー』にちょっこり似ている。
短い手足でパタパタと楽しそうに動き回り、子供たちに囲まれ、人気のようだ。
ゆるキャラの近くでボヤッと眺めていたら、何故か、知らない子供が走り寄り、アタシに握手を求めてきた。
ゆるキャラじゃねーぞ。(怒)
帰国は、成田直行便の筈が、急遽、成田経由ロサンゼルス行きに変更。
ゲートが分からず、プノンペン(カンボジア)行きの飛行機に搭乗しそうになり、摘み出される。
いや、摘み出してくれて、ありがとう。
最後まで、迷いに迷い、汗だくの旅となる。
マレーシア。
大好きになった国。
最初は何も知らなかったマレーシアが、今では身近な国となる。
きっと、再び訪れる。
Terima kasih(テリマカシ) ありがとう!
完
十文字まこ
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