東京をナメんなよ。
最近、明らかにフレッシャーズ(新入社員)とおぼしき人達が、公共場所を占拠しているのを見かける。
彼らは一様に、就活に毛が生えたようなスーツを身に纏い、集団で行動をしている。
コンビニの前。
狭い公道。
電車の中。
彼らは、何故か、狭い場所を好んで生息しているようだ。
ゆえに、悪気はなくても、「お邪魔ちゃん」になってしまう事も多い。

先日。
朝の通勤時間帯。
地下鉄の狭い地下通路で、三人横並びで喋りながら、ゆっくり歩くフレッシャーズを目撃した。
抜くに抜けず。
注意も出来ず。
沢山のオトナたちが、フレッシャーズの後ろでうずうずしていた。
自分も北関東出身なので、痛いほど分かるのだが。
フレッシャーズ諸君よ。
東京の人は、せっかちで、歩くのが非常に早いのだ。
キミたちと。
キミたちの後ろで団子状に連なった大人たち。
うさぎとカメ、いや、ウサイン・ボルトと赤子ほどの違いがあるぞ。
その時。
数年前までフレッシャーズだったであろう若い女性が、颯爽とフレッシャーズを追い越した。
そして、彼らを一瞥し、こう告げた。
「東京をナメんなよ!」
フレッシャーズ諸君よ。
怖い思いをさせて申し訳ない。
しかし。
周辺の状況も、察知して欲しい。
ウサイン・ボルトになる必要はない。
が、周囲にも気の使える優しい大人になって欲しい。
フレッシャーズ諸君。
頑張りたまえ。

オトナ1年生 エピソードⅣ
偉そうに話をしているが。
恥ずかしながら。
自分もオトナ1年生の経験があり、数々の失敗を繰り返してきた。
(関連記事:『頑張っているオトナたちへ』。オトナ1年生 エピソードⅠ・Ⅱ・Ⅲ)
先輩に連れられて、初めて高級レストランを訪れた時の事。
見たこともないような贅沢なコース料理。
お腹が一杯になり、後で悔やまぬよう、普段は絶対に食べられない高級そうな料理から、優先して食べた。
いつでも食せる「黒ゴマ」は、きっぱり残した。
キャビアだった。

いや、「とんぶり」であってくれ。

そんな事を繰り返し、皆、オトナになってゆく。
そう。
だから。
フレッシャーズ諸君よ。
頑張りたまえ。
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